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2011.10.29 (Sat)

橘玲 知的幸福の技術

知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語 (幻冬舎文庫)知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語 (幻冬舎文庫)
(2009/10)
橘 玲

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億万長者になって王侯貴族のような生活を送ることは誰にでもできるわけではない。だが自分と家族のささやかな幸福を実現することは、難しくはない。必要なのはほんの少しの努力と工夫、人生を設計する基礎的な知識と技術だ。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』の著者が、激変する状況のクールな認識から人生設計を再構築する方法を凝縮。(BOOKデータベースより)

自分の話になるけれど、子供が生まれてから「マイホームはいつ買うの?」と訊かれることが多くなりました。
それで、その回答ですが、まだ全く考えていないというのが正直なところなのです。
そう答えると、ほとんどの方が「ええー、そうなの?でも子供が大きくなる前に考えないとねえ」「早く買わないと、定年までにローンが返せないよ」なんてセリフを返してきます。
そのほとんどの方というのは、もちろん、既にマイホームをお持ちの方です。

自分には、借金をしてまで固定資産(マイホーム)を持ちたいという気持ちはありません。
借金には当然利息が発生するんだから、利息を合わせて考えれば、数百万円も余計にマイホーム購入代金を払っているわけです。そして、地価も下落の一途をたどり(今のところネ)、建物の資産価値は減耗してゆくのですから、数十年マイホームに住めば、当然に「含み損」が発生するわけです。加えて、古くなったマイホームには「リフォーム」の必要が… うーん、お金かかりすぎ。

それに、マイホームを建ててしまえば、マイホームに人生が縛られることになる。何だかオカシイ気がするのです、自分のやりたいことよりマイホーム事情が優先され、人生を決定しなければいけないなんて。
(私自身は今、定年後は海外移住もいいなあなんて思っています。移住しないで日本にマイホームを持つとなったら、定年間際にキャッシュで購入すると思います。リアリティ薄~なんて言われそうですけど)
それに、縛られるのは親だけではありません。子供の学校や就職に関しても大きな影響を与えるわけです。

様々なことを勘案して、それでもマイホームが欲しいというなら買えばよいと思います。
ただし、周りが買っているから自分も買わなければならないと思っているのなら、考え直したほうがいいかもしれません。世間一般の幸せの基準が、自分に合致するとは限らないのだから。

…と、自分は感じていたのですが、この「知的幸福の技術」には、同じようなことが書かれていました。
案外こういった内容をズバリ書いている本は少ないので、興味のある方は一読してみるのがよいと感じます。
誰もが王道と信じているものの側面について書かれた本です。
橘玲さんの本は書かれている内容が衝撃的であり(自分も数冊読んでいますが、初めて読んだときは「おお!」と思いました)、結構断定的な言葉遣いも多いので、好き嫌いが分かれるかもしれません。私は好きです。

日本人は、マイホームと同じくらい「保険(生命保険、医療保険)」も大好きです。もしものためにと月額数万円の保険に加入し、一度入ったら全く保険内容の見直しをせず、古い保険に加入したままでいます。
医療は進歩しています。以前なら入院して治療するのが常だったガンも、今では抗がん剤投与による通院治療にシフトしてきています。そうすると、入院保障だけの保険だと心もとなくなるのが分かるはずです。
そもそもですが、保険は、生きていくうえで必ず加入しなければいけないというものではありません。マイホームしかり。
逆に、無理にそれらを購入してしまったら、結局は、お財布の中に残ったお金を数えながら「年金減るんだって…」「消費税上がるんだって…」と、政治情勢に左右される不安な生活を送ることになるのではないでしょうか。

それは「自由」とは程遠い人生です。
私自身、自他共に認める自由人であり、世間体に縛られない生き方をしているので、橘玲さんの本が性に合うのかもしれません~♪自分も自由人だぞ、と思うヒトは読んでみましょう。きっと気に入ってくれるはず。
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08:02  |  橘玲  |  コメント(2)

2010.12.21 (Tue)

橘玲 永遠の旅行者

ジャイの知人の中で、一番不思議かつユーモラスな男性が推薦してくれた、橘玲。
面白かったですよ!

永遠の旅行者〈上〉 (幻冬舎文庫)永遠の旅行者〈上〉 (幻冬舎文庫)
(2008/08)
橘 玲

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元弁護士・真鍋に、見知らぬ老人麻生から手紙が届く。「二十億の資産を息子ではなく孫に相続させたい。ただし一円も納税せずに」重態の麻生は余命わずか、息子悠介は百五十億の負債で失踪中、十六歳の孫まゆは朽ちた家に引きこもり、不審人物が跋扈する。そのとき、かつてシベリア抑留者だった麻生に殺人疑惑が浮上した―。(BOOKSより)

税法、企業会計の知識をお持ちの方はテンポよく読める小説でしょう。
そうでない場合も、深く理解せず読み進めて大丈夫だと思います。
もちろん、理解しながら読むのが一番楽しめる読み方ですけど。

上のBOOKSのあらすじだけ読むと、「租税回避」がテーマにあり、法律の羅列、専門的知識の応酬を予測してしまうでしょう。
けれども、この小説はそこまで専門的知識でがちがちに固められたものではありません。
小説6:専門的知識4くらいの割合ではないかと思います。だから読みやすかったですよ。
メインストーリーに織り交ぜた法律や観光などの情報が、どのジャンルについても濃い。
ほうほうと勉強になるものばかりです。

片や、納付する相続税を減らすためあらゆる手段を使う者。
片や、ドラッグに溺れ自らホームレスの道を選ぶ者。
小説では、極端な程の貧富の格差が見て取れます。
皮肉めいたものが感じ取れます。
アメリカは日本以上に「格差社会」であり、弱者は淘汰されてゆく国。
この本では、そんなイメージが強くあらわれています。
そして日本においても、「金持ち優遇」という言葉が、昨今の税制を揶揄するキーワードになっています。

税制だってこの小説でメインに語られるのは相続税。一般の人間には馴染みの低い税金です。
小説を読むと、富裕層には、多くの「税の抜け道」があるということに驚かされるでしょう。
一般的なサラリーマンの節税対策といえば、かかった医療費のレシートをきちんと取っておいて、所得税の医療費控除を受けることくらいしか無いのですから。

なぜ麻生老人は相続税の納付を回避したがるのか。
そこには、俗な理由ではない、彼なりの理由があったのです。
筋が通っているといれば通っている。なるほどなあと思いました。
そこで租税回避に走るのが良いのか悪いのかは別として…
そこには人間のドラマがありました。単なる租税回避の参考書ではない、やっぱりこの本は「小説」なんだと感じました。

国家はただの道具だ。利用できる人間が利用すればいい。
このフレーズがずしんと響きました。

テーマ : オススメの本 - ジャンル : 本・雑誌

09:37  |  橘玲  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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