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2010.12.26 (Sun)

阿久悠 もどりの春

もどりの春もどりの春
(2001/07)
阿久 悠

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彼女は60歳でヒロインになった...。高校の副校長として晴れて定年を迎えた独身の環には、40年間封印してきたつらい青春があった。いま、心の扉を開き熟年の恋愛に向き合う女性の物語。書き下ろし長編。(BOOKSより)

阿久悠さん、小説も書いていたんですね。
有名な著者であればあるほど、読んでみたい欲求がむくむく沸いてきます。
水嶋ヒロさんも同じです。うん、こちらもいつか読みます。
でも、実際に読む時には、過度の期待も偏見もせず、公平な視点で読みたいとは思っています。

さて、この小説。
定年退職した60歳の元教師の女性が主人公なのですが、この方がものすごい美人なのです。
ありえないことに、定年後に雑誌にグラビアが掲載され(一応捕捉しますが、水着ではありませんぞ)、そこで評判になりエッセイの執筆や講演の依頼が舞い込むということが起きるのです。
美しすぎて、周りから「静かなお婆さんにはさせないよ」「お化けでいてよ」なんて言われてしまいます。
60歳を過ぎても、プロポーズする男性が尽きないのです。
まさに60歳のヒロインです。
当然ですが、こんな女性を主人公にした小説を読むのは初めてです。
なんてステキな人生なのかしら
これだけの素質を持つなら、相当楽しい人生を送ってきたんだろうと思うのですが、そうではありませんでした。
彼女には誰にも明かしていない過去があったのです。

第一章 これまでの物語
第二章 そこだけの物語
第三章 それからの物語
という内容で小説は構成されています。
第一章では、主人公環の華やかな人生が語られます。恵まれた人生を歩んでいるという印象です。数々の男性からプロポーズされますが、どれもあまり乗り気ではありません。これまでもずっと独身であったので、男嫌いなのか?などと考えていたら、次の第二章で驚きの真実が明かされます。
おお、これはまるで・・・歌謡曲のような展開だなあ(単純。)

60歳ともなると、大体の方が定年を迎え、第二の人生を歩み始めます。
大きく環境が変わったとき、人は自分の「老い」に気付かされます。
若いときと比べ、行動の選択肢が減っていることに気付かされます。
何となく悲しいことではないでしょうか。
この小説の面白いところは、主人公の環が、そんな一般論と真逆の人生を生きているところです。
若干20歳にして恋愛も結婚もしないことを決め、その通りの人生を歩んできた環。
ところが、定年退職したあとに、それまで貯めていたポイント(?)を使い果たすかのような、幸せのスポットライトが環を照らします。
そこで「老いたから」とか「過ちのために愛は封印する」など頑固になっていては、人生も変わらないわけです。
それでも、40年間そんな禁欲的な生き方を続けていては、いきなり「愛に走る」という選択肢を選べないのも理解できます。
変わってほしい、自分の気持ちに素直になってほしいーーと念じながらページをめくるジャイでした。
環がどうなったのかは、ここでは書かないことにします。
ちなみに、小説のラスト5行は、曲の歌詞のようにキレイでした(しつこい・・・)



どらやきブックカフェ、2010年の営業は今日で終了です。
理由は年の瀬でバタバタするからです♪来年またお会いしましょう。
変なブログですが、見ていただいた読者の方みなさまに「ありがとうございました」を言いたいです。
それでは、良いお年を
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テーマ : 最近読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌

09:40  |  阿久悠  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)
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