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2011.01.15 (Sat)

朝倉卓弥 ビザール・ラヴ・トライアングル

ビザール・ラヴ・トライアングルビザール・ラヴ・トライアングル
(2007/06)
浅倉 卓弥

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娘と二人だけの日々を過ごす「僕」のもとに残された、母親の思いを静かに綴る表題作、幼い頃の記憶を確かめる真夏の出会いを描いた「向日葵の迷路」など、精緻な筆致で喪失と再生を描く全五篇。(BOOKSより)

そうです、喪失と再生を描く五篇。付け加えると、五篇のうち四篇で「母」がキーワードとなっています。
なんとなく実家の母との折り合いが悪い方。読んでみると何かに気付かされると思いますよ。

一番気に入ったのは「向日葵の迷路」という短編です。
短編の主人公・春香は、過去の思い出を求め、故郷の向日葵畑へ向かいます。
春香は、幼い頃に、そこで一人の女性と出会うのです。
ストーリーもさることながら、感動したのは、その情景。
とても美しいのです。子供がヒマワリ畑の中に入ったら、当然ですが、自分の身長よりヒマワリのほうが高いわけですね。小説には「空を見上げると、澄み切った空を背景に、鮮やかな緑の合間で強すぎるほどの黄色がゆれていた…」と書かれています。分かるなあ、この景色。想像するのも容易です。
また、春香は油絵を描くのが趣味でした。油絵というのがまた、にくいです。このスパイスによって、短編全体が一枚の絵のように思えてきます。キャンバスに描かれているのは、もちろん美しいヒマワリ畑。
この短編の美しさを成立させるためには、ヒマワリ畑じゃないとだめで、油絵が出てこないとダメなのです。

また、ネタバレになるので曖昧な書き方をしますが、この短編は「母と娘の絆」が最大のテーマであり、とある同じ場面を、娘の目線・母の目線と両方で書き分けています。
娘の時には幼すぎて理解できなかったことが、母になった今なら分かる…。
この作品に出会えて良かったと素直に思える、ヒット短編でした。

ちなみに、最初↑に書いた、実家の母との折り合いが悪い方におすすめなのが「紅い実の川」という短編です。
朝倉卓弥っぽさの薄い内容です(それでも若干ファンタジーな部分はありますが)。
これに出てくるお母さんがエネルギッシュで、読んでいて気持ちがいい。その母と主人公は、主人公の選んだ人生について折り合いが付かず、仲違いしてしまいました。けれど、主人公が久しぶりに里帰りをして、母と思い出の場所を訪れ、母の気持ちを少しずつ理解していくと言うストーリーです。
朝倉卓弥さん、男性なのに、ほんとに女性を書くのがうまいな・・・
もし自分が、男ばっかり出てくる小説を書いたとしても、絶対リアリティが無いだろう。
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テーマ : 最近読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌

09:31  |  朝倉卓弥  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2011.01.13 (Thu)

朝倉卓弥 北緯四十三度の神話

北緯四十三度の神話北緯四十三度の神話
(2005/12)
浅倉 卓弥

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雪深い町で育った桜庭菜穂子、和貴子姉妹。姉の菜穂子は地元の大学に進学し、そのまま大学の助手を、妹・和貴子は東京の大学を卒業後、故郷に戻り、ラジオ局でDJをしている。姉が中学時代に淡い想いを抱いていたクラスメート・樫村と和貴子が婚約したことを発端に二人の心の溝は広がっていったが―。雪国を舞台に姉妹の心の成長と和解を描いた感動の物語。(BOOKSより)

朝倉卓弥さん。「四日間の奇跡」を読んだことがあり、キレイな世界を書く作家だなあという印象を持っていました。
読みたくなった理由は本のタイトルです。「北緯43度って札幌じゃん」と思って。そして、今更知りましたが、朝倉卓弥さんは北海道札幌市出身の方だったんですね。
小説に出てくる都市は明らかに札幌なんだけれど、札幌という地名は出てきません。小樽は「運河で有名な街」となっているし、「都市の中の繁華街」…ススキノじゃないか。
具体的な地名を排除しただけで、雪国の美しさ、はかない雪の結晶、そんなファンタジックなイメージが強くなるのです。

これまで女同士が感情をぶつけ合う小説は何冊も読んできましたが、それが「姉妹」同士なのは初めてかもしれません。姉妹のぶつかり合いは、すごいです。肉親だから可能な、本音のぶつかり合いです。遠慮なんてあるわけないし、どんなひどい罵り合いをしても、肉親の絆が元に戻してくれると分かっているから出来る喧嘩なのです。ジャイにも妹がいるので(クリスマスにこびとブックマークをくれた妹です)分かります。うちは割と仲の良い姉妹ですけど。
すれ違っていた姉妹が、無事に関係を修復するまでの経過がリアルに書かれています。
舞台はファンタジーだけれど、登場する人間達の交流はリアルなのです。
二人の姉妹だけでなく、脇役たちも良いスパイスとなっています。

そして、大きなテーマからはズレますが、自分も試してみようかと思ったのが、妹の恋人が試した「一生大事にしたいものの判別方法」でした。
(引用)頭の中にでっかいおもちゃ箱置いて、自分の名前書いて、そこに持っているものを全部入れて、もう一回その箱をひっくり返してみる。そこから一つ一つ要らないものを捨てていって、最後まで捨てられなかったものをもう一度しまう。それは一生捨てない。
妹の恋人の場合は、最後まで残ったのは、プラモデルの箱だったのです。
そして彼はパイロットを志願しました。

いいですよね。ジャイと名の付くおもちゃ箱には、何が入っているだろうか。
お菓子、本、ゲーム、サンダーバードのおもちゃ、観葉植物、リサ・ラーソンの小物達…
うん、恥ずかしくなってきた。
それにしても捨てるのが難しいものばかりだ。いつかも書いたことだけど、やはり、手放すのは難儀なことですね。




朝倉卓弥とは全然関係ありませんが、ようやく昨日、ポケモンのストーリーをクリアしました。
ポケモン緑しか知らなかった自分は、本編ストーリーの面白さにも感動しました。グラフィックもキレイだし。
集めて戦うだけのゲームじゃなくなってるー伝説ポケモン登場のシーンは鳥肌が立ちました。
最初にもらったポケモン、ダイケンキだけでほとんど最後まで進めたという強引プレイでした。
雷ポケモンを仲間にしようかと思ったけど、序盤に出てきたシマウマのポケモンも何となく好みに合わず…
やっぱり、ピカチュウがいいんです。

クリア後もやることが満載なので、しばらくポケモンにハマりそうです。
しかし、図鑑がパワーアップして、旧作ポケモンも図鑑に登録されることになったため、ポケモンマスターへの道が一気に遠くなりました。
まー、期間限定配信ポケモンがいるから、もともとコンプリートは無理だと分かっているんですけど、それ以外でのマスターを目指したいと思っているところです。

ちなみに、このブログを見ているジャイの知人でポケモンをプレイしている方!対戦や交換したくなったら連絡ください。

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09:30  |  朝倉卓弥  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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