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2011.02.10 (Thu)

日記 小説の適齢期とは。

数日前から、この本を読んでいる。

罪と罰〈上〉 (岩波文庫)罪と罰〈上〉 (岩波文庫)
(1999/11/16)
ドストエフスキー

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この本について説明は要らないだろう。
小学校のときから本の名前だけは知っていたけど、ものすごーーく敷居が高く感じられ、何度も敬遠し、読む機会を逸していた本である。
そして自分も三十路になり、どういうわけか知らないが「読んでみるか」との結論に至り、重ーい腰を上げ、こうやって読んでいるわけである。

おもろい。難解と聞いていたが、ついて行けないことはない。
けれど、一読しただけでは、到底この小説を楽しみつくしたとは言えないだろうな。
そう考えて、小説を読むべき年齢、所謂「適齢期」というのは存在するのかどうか考える。

自分の大好きな小説「深夜特急」の巻末インタビューで、沢木耕太郎がこんなことを言っていた。
「その年齢だと、若干の世間知とか判断力が付いてきて、いろいろなことに対するリアクションもできる。~。26というのは結構それなりに順序を経ているんだよね。大学を出て、何がつまらないかを知ったとか、女の子のことでちょっと苦労もしてみた。そういうプロセスは必要だと思う。17、8で行くとそれらを全部一緒にやらなければいけない。大変だよね」
これは何かというと、「外国を初体験する年齢、26歳適齢期説」についての意見である。
若すぎてもいけない。それより上でもいけない。
ジャイもこれを読んだとき、大きくうなずいた。読書とは関係ないネタだけど、言ってる意味は繋がってくる。

小説に年齢制限なんてないから(官能小説はおいといて)、結局のところ、いつ読んでもいいということにはなる。例えば「罪と罰」を小学生が読んだとしても別に問題ないのだ。きっと周りの人間はビックリしちゃうだろうけど。お母さん、あわてて熱を測っちゃうかもしれないぞ。
けれど、読むことはできても、「理解」するためには、やはりある程度人間が円熟してからのほうがいいだろう。
小学生が「罪と罰」を読破し「理解できました」と言った場合、「むりやり理解したつもりになっている」ことのほうが多いはずだ。
ラスコーリニコフの思考は深い。読み手の経験値が足りなかった場合、ラスコーリニコフはただの変態にしか見えないだろう。
「やっぱムズイですね、何が書いてあるかわからない」という感想を持った人は、もしかすると、読解力ではなく人生の経験値が足りないという可能性もある。
個人的な考えだけど、何でもいいので実生活で「底辺」を経験したとき(挫折、失恋、人間関係のトラブルとか・・・)、「罪と罰」ほど面白い本は無いんじゃないかと思えてくる。

ということで、自分なりに考えた結果、適齢期は存在するんじゃないかと思う。

先に小説を読んどいて、人生のとあるタイミングで「あー、ラスコーリニコフが考えていたことは、こういうことだったのか…」と思い出すパターンもあるのかもしれない。でも、自分はとっても忘れっぽい人間なので、無理だぴょん。
09:30  |  日記  |  コメント(10)

Comment

「罪と罰」って、そんな内容なんですか。では、私もそろそろ適齢期かも。

話が変わりますが、ジャイさんの図書館プロジェクトにうたれ、珍コメントへの鮮やかな返しに惚れました。
拙ブログにリンクを貼らせてください。
キヨハラ |  2011.02.10(木) 10:33 | URL |  【編集】

Re: タイトルなし

キヨハラさん

コメント、ありがとうございます。
「罪と罰」は、ストーリーの流れの中に、驚くほどの格言や思考がちりばめられています。
あまりに多すぎるので、一読して全て理解するのは難しいです。
自分に何か心境の変化が起きたとき読み返してみると、最初に読んだところとは違うところで感銘を受けるんじゃないかと思います。いろんな人が「たまに読み返してます」と言っているのが、わかる気がします。

そして、この変なブログを気に入っていただいて、とても嬉しいです。なぜか今、PCの前でシャキッと背筋を伸ばしてしまいました。
こちらのブログにも、キヨハラさんのブログリンクを貼らせていただきます。自分のヘンテコブログで良ければ、これからもお付き合いよろしくお願いします♪
ジャイ |  2011.02.10(木) 11:38 | URL |  【編集】

リンクのご承諾ありがとうございます。
また拙ブログのリンクを貼っていただき、ありがとうございます。
雑食系同士、これからも、よろしくお願いします。
キヨハラ |  2011.02.10(木) 16:25 | URL |  【編集】

Re: タイトルなし

キヨハラさん

キヨハラさんのブログは、扱うジャンルが多彩で、記事も頻繁に更新されているのに、文章がとても丁寧なところが素敵です。洗練された書き方で、文章がうまいなあと感じます。自分が結構いいかげんな文章しか書けないのでウラヤマチイ。
こちらこそ、よろしくお願いします!
ジャイ |  2011.02.10(木) 18:43 | URL |  【編集】

よく読書関係のブログを彷徨っている空花です。
はじめまして。
どなたか、『ドストエフスキ-』を扱ってくださる人はいないか、ずっと待っていました!!
『罪と罰』すばらしい作品でした。
人間とは何か。善悪とは何か。心底考えさせられました。
そして『カラマーゾフの兄弟』も。
多分この二つは、生涯の本ベスト10の中に君臨しつづけることと思います。
あ、話し出すと長くなるので、今日はこのくらいにしておきますね♡失礼いたしました~。
空花 |  2011.02.11(金) 13:00 | URL |  【編集】

私も忘れっぽくて、昔読んだけれどほとんど覚えていません。
ただ、異常なぐらいすごい小説だった、とちょっと恐れ多い気分だけが残っている感じ…

二度目の適齢期が来たらもう一度読みたいかも。
読書系女子 |  2011.02.11(金) 13:27 | URL |  【編集】

Re: タイトルなし

空花さん

初めまして!コメントありがとうございます。
「カラマーゾフの兄弟」は未読ですが、そのうち読んでみる予定です。「罪と罰」に匹敵する小説なんですね♪期待が高まります。わくわく。

そして、「罪と罰」に書かれているテーマは、簡単な文章では語りつくせないという感覚です。
自分の殺人を正当化しているはずのラスコーリニコフだったのに、罪を犯した後のハンパ無い心理状況の描写、読んでいて突き刺さりました。スヴィドリガイロフさんも、最初こそ何をやっているのかよく分からない人でしたが、最後まで読むと… 
ストーリーを把握した上で、もう一度読みたいです。
「ルージンこざかしいぞ~」という俗な感想も持ちましたけど。
ジャイ |  2011.02.11(金) 16:18 | URL |  【編集】

Re: タイトルなし

読書系女子さん

コメントありがとうございます。
そうです、大事なことが多すぎて、覚えきれないのです。
やっぱり一冊持っておいて、読みたいときに読むのが一番いいんでしょうか。家庭の医学みたいに、一家に一冊「罪と罰」。
若い頃に読むと、結構ダークな小説ですから、「怖い」というイメージが強く残ってしまうかもしれません。
読み終わった後、「登場人物、いっぱい死んだなあ…」という感想を持ちました。
ジャイ |  2011.02.11(金) 16:26 | URL |  【編集】

むかぁぁしむかし、似非文学少女だった中学生時代に読んだ気がします。
が、読んだというかすかな記憶しか残っていないのは、やはり適齢期ではなかったからなのでしょう。
個人的には、やはり昔読んだけど挫折した「カラマーゾフの兄弟」のリベンジを果たしたいです。
道楽猫 |  2011.02.13(日) 12:38 | URL |  【編集】

Re: タイトルなし

道楽猫さん

コメントありがとうございます。
中学生の頃に読むと、どんな感想を持つのでしょう。自分が中学時代に「罪と罰」を読んでも、絶対に何も理解できなかった自信があります。自分の中学時代なんて、まだ鼻水たらしていたなあー。
「カラマーゾフの兄弟」は、自分も近いうちに読んでみるつもりです。

何となく考えているのは、同じ小説を再読するとき、違う訳書を読んでみるのもアリかなということです。
書いてある内容は一緒ですが、細かい描写などが変わってくるだけで、また違う雰囲気で楽しめるんじゃないかなーなんて思います。
ジャイ |  2011.02.13(日) 13:54 | URL |  【編集】

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