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2011.04.07 (Thu)

村上春樹 雑文集

村上春樹 雑文集村上春樹 雑文集
(2011/01/31)
村上 春樹

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インタビュー、受賞の挨拶、海外版への序文、音楽論、書評、人物論、結婚式の祝電――。初収録エッセイから未発表超短編小説まで満載の、著者初の「雑文集」! (内容紹介より)

村上春樹は「かわいいオジサンだな」と思いました。
いきなり脱線しますが、最近の女子高生は何にでも「かわいい」という形容詞を用いる傾向がある、いかほどのものか…という意見を聞いたことがありました。宇宙人もかわいい、温水洋一もかわいい。まあそれらだって、ほんの微量ですが確かにかわいいという要素を含んでいるわけであり、意味をはき違えた表現でもないんですけど、何でもかわいいの一言で総括してしまうのはよろしくないと言うことなんでしょう。ちょっと脱線しましたが、この「雑文集」を読んで、わたくし「かわいいなあ村上春樹は」と思ったわけです。
そうですね、もし他の表現を使えと言うなら、「いつまでも少年のような人だなあ」とします。

冒頭にある牡蠣フライのエピソードが素晴らしいのです。
「原稿用紙四枚以内で自分について説明しなさいと言われたが書けない。どうすればいいか」
という質問が寄せられたのに対し、村上春樹はこんな回答をしています。
「原稿用紙四枚で自分自身を説明するのはほとんど不可能に近いですね。自分自身について書くのは不可能であっても、牡蠣フライについて書くことはできますよね。牡蠣フライについて書くことで、自分自身と牡蠣フライの間の相関関係や距離感が自動的に表現されることになるはずだから、自分自身を書くということにつながるのです」
なんで牡蠣フライなのかというと、村上春樹が牡蠣フライ好きだからです。ワハハ。
そして本当に「牡蠣フライの話」が掲載されています。牡蠣フライが、村上春樹の文章力により、どこかかっこよく洗練された物体として映る不思議。本当にこんな短編を書いてしまうあたり、やっぱり村上春樹は「かわいい」です。
また、牡蠣フライが美味しそうなんです。村上春樹の小説に出てくる食べ物はどれも描写がリアルで、読んでいるとお腹が空いてきてたまりません。

それからこの雑文集の中には様々な書籍が登場します。いつか読んでみたいと思わせるものが多く、忘れないために備忘録としてここに残しておきたいと思います。書評ではないけど許してください。
・安西水丸 「平成版 普通の人」・・・日常的な風景を書き、そこから急に無脈略へ転じる面白さ。
・チャンドラー 「ロング・グッドバイ」・・・何度読んでも色あせない文章の巧さ。
・グレイス・ペイリー 「歯ごたえ」・・・癖のある中毒的な文章。ごつごつしながらも流麗、ぶっきらぼうだが親切、二律背反的な文体を味わってみたい。。
・レイモンド・カーヴァー(人物紹介のみ)・・・理屈抜きで一気に読ませるドライブ感。思わず噴出すユーモア感覚。
・スコット・フィッツジェラルド 「偉大なるギャツビー」、「夜はやさし」・・・波乱万丈の人生、光を信じて小説を書き続けた作者の運命にただただ感服。
・ショーン・ウィルシー 「ああ、なんて素晴らしい!」・・・自伝的小説だが、「事実は小説より奇なり」を地で行く波乱万丈な内容。
・都築響一 「珍日本紀行」・・・特殊な面白さを見出せる、好奇心旺盛な作者。

小説のように、読んでカタルシスを感じる本ではありませんが、面白かったです。読み応えも充分なり。

テーマ : 最近読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌

08:28  |  村上春樹  |  コメント(8)

Comment

こんにちは。ジャイさん。
村上春樹大好きです。
この本も読もう読もうと思っていてまだ読んでいません。そうですか。牡蠣フライですか。ふむふむ。知りませんでした。彼が牡蠣フライがお好きだとは!村上さんは小説家になる前に食べ物やさん(?)をやっていたせいもあるのか、彼の描く食事シーンや調理シーンは、本当に本当にリアルで美味しそう!!
実は以前コメントさせていただいて、ドストエフスキーも彼の影響で手にした本なんです。村上さんが好きな作家さんですからね♡
あ~彼について語ると止まらなくなってしまう私。これくらいで切り上げます♡
空花 |  2011.04.07(木) 22:09 | URL |  【編集】

Re: タイトルなし

空花さん

コメントありがとうございます。
村上春樹がお好きなのですね。小説とは一味違ったハルキもいいものです。
と言っても、まだ自分は、村上春樹の数ある著書の中で、「1Q84」と「ねじまき鳥クロニクル」しか読んだことがありません。そしてどちらにも牛河さんが登場しますが、あれは同一人物なんだろうかと謎が残ります。…って、話がずれてしまいました。

ドストエフスキーは本当にたくさんの作家に影響を与えているのですよね。宇野千代もドストエフスキー全集を持っていたそうですが、本棚のそれらを眺めているだけで勇気がわいてくるんだ、とエッセイに書いていました。
自身が生み出した著書も素晴らしいのですが、後世の作家がドストエフスキーを読んだことによって名作を生み出したんだとすれば、本当に偉大な作家です。。
ジャイ |  2011.04.08(金) 16:03 | URL |  【編集】

こんにちは。
私も村上春樹は「海辺のカフカ」と「ねじまき鳥」しか読んでませんが、どちらも難しいながら今でも心に残っています。
村上春樹さんはエッセイもとても面白そうですよねー。
牡蠣フライ大好きなので私も探して読んでみますね^^
道楽猫 |  2011.04.09(土) 07:32 | URL |  【編集】

牛河さんは同一人物なんですよ~
どこかで村上さんがおっしゃってました♡
空花 |  2011.04.09(土) 21:38 | URL |  【編集】

Re: タイトルなし

道楽猫さん

コメントありがとうございます。
この「雑文集」を読むと、村上春樹の著書「アンダーグラウンド」を読んでみたくなると思います。あの地下鉄サリン事件をテーマにしたノンフィクション作品だそうです。村上春樹のノンフィクション、どのような仕上がりなのでしょう…ワクワクわくわく。
長編小説の難解さもいいんですが、雑文ならではの軽さ&面白さを体験するのもGOODだと思います♪
ジャイ |  2011.04.09(土) 22:15 | URL |  【編集】

Re: タイトルなし

空花さん

コメントありがとうございます。
同一人物でしたか…福助頭。。
気持ち悪いキャラクターだなと思いつつも、なぜか気になるヤツでした。
1Q84のBOOK3では、牛河さん、大出世しちゃいましたね。いち脇役のはずが…
ジャイ |  2011.04.09(土) 22:22 | URL |  【編集】

ごめんなさい。
もう、村上春樹さんの話しになると止まらないんです。ああ、これで最後にします。
「アンダーグラウンド」、面白かったですよ。
この後に、オウム真理教信者側にインタビューした『約束された場所で』という本も出しています。こちらもとても面白かったです。
地下鉄サリン事件と阪神大震災が、彼のその後の小説に大きく影響していて、そして、『1Q84』はアメリカのテロ事件に影響を受けているようです。
村上春樹さんは小説以上にエッセイが最高に面白いと思っています♡
あ~こんなにコメントしちゃってごめんなさい。

それから、ジャイさん、これからも訪問させていただきたいのでリンクさせていただきますね?
よろしくお願いいたします。
空花 |  2011.04.09(土) 22:34 | URL |  【編集】

Re: タイトルなし

空花さん

コメントありがとうございます。
「約束された場所で」は、「アンダーグラウンド」とセットで読むべき本ですね。インタビューの内容を、どのように村上春樹が一冊の本に仕上げているのか、非常に興味があります。ノンフィクションのどのあたりに村上春樹が現れてくるのか。
村上春樹は翻訳本もたくさん出していますが、ノンフィクションと翻訳は全く異なってくるものですからね。
(と、ここで思い出しましたが、そういえば私は、村上春樹訳の「ティファニーで朝食を」を読んだことがありました。)
確かに、村上春樹の小説を読んだ後は、誰かとそれについて討論したくなってきます。
よーーし図書館で借りてくるぞーー。。

そして、リンクの件、とても嬉しいです。いいんですか。空花さんの美しいブログに傷をつけないように頑張ります。。
こちらからもリンクさせていただきますので、よろしくお願いします!
ジャイ |  2011.04.09(土) 23:13 | URL |  【編集】

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