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2011.04.05 (Tue)

甘糟りり子 中年前夜

中年前夜中年前夜
(2007/05)
甘糟 りり子

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私はいつまで女でいればいいのか?うまく枯れていくことができない中年モラトリアム世代の心情を綴った衝撃のアンチエイジング小説。(BOOKデータベースより)

夏目漱石「こころ」の後に読んだのですが、ものすごく対照的な二冊です。会席料理の後に、ファミレスで塩辛い料理を食べちゃったよーという感想です。酷評ですがごめんなさい。
「女性セブン」に連載されていたという小説です。
週刊誌の読者に対し、不倫、整形、老いへの不安、若い女への嫉妬、ホストなど…分かりやすすぎるほどの共感を狙った内容です。あまりにも陳腐な展開と内容で、本の厚さはあるけどペラペラな小説です。
おそらく筆者も書きたくて書いた内容ではないんじゃないかなあ。編集部からのリクエストだったのかしら。
ただぼーっと読んでいるだけで登場人物の心情がありありと分かってしまい、想像力の働く余地がありません。頭を使わなくても読めるので、がーっと一気読みができてしまう小説です。
冒頭に、福引の景品で当たった生花のバラが奇妙な枯れ方をしているという光景が出てくるのですが、「縮れたバラは自然に枯れていけない自分たちだった」とあります。もう、バラの配置がわざとらしすぎます。思わず苦笑してしまいます。
主要な登場人物として女性が三人出てきますが、その三人の境遇があまりにも違いすぎるのに、仲良くなって三人で温泉に行ったりしています。どんな三人か。登場人物を突然に紹介します。
真澄→専業主婦。一生懸命家事をしているが、旦那と娘から全く感謝されない不毛な毎日を送っている。世間慣れしていない、天然な部分あり。
蘭子→独身。出版社の契約社員。シモネタ関係の記事も任せとけ。ホストクラブに通う。女を捨てた豪快な性格。
夕子→バツイチ独身。美容整形外科の院長の愛人をやっている。マンションやコート、旅行代など全部愛人持ち。ちょっとだけウラヤマチイ。
こんな個性的な三人が仲良くなれるわけないでしょう。。そんな光景も小説=フィクションならではのものですね。絶対ありえないと思いながらも、一応楽しみながら読んでいました。

とりあえずラストまで読み進め、最後の最後でようやく「オッ」と思える展開がありました。
主要登場人物三人のうち、蘭子と夕子はまっとうな幸せに向けたハッピーエンドと言える生活を手に入れたのですが、真澄だけが、前進したようで空回りしたラストとなっています。考えさせられるラスト。
この小説を読んで、良かったと思える部分は、ここくらいのものです。

「女性にとって、いつからが中年ですか」と問いかけられたとき、一つの答えになりうるものとして、
「性を売る側から、買う側に転じたとき」というのが挙げられる。そう感じました。

テーマ : 最近読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌

08:25  |  あ行その他  |  コメント(2)

Comment

これはまた辛口の・・・。
女性セブンっていうのがどんな雑誌か、だいたい想像できてしまいますね~~

うまく枯れるのも難しそうです・・・
読書系女子 |  2011.04.06(水) 08:25 | URL |  【編集】

Re: タイトルなし

読書系女子さん

コメントありがとうございます。
週刊誌に連載されている時点では、他のゴシップ記事とのバランスもあって、割と面白いように感じるのかもしれません。
けれどハードカバーとして独立した小説になってしまうと、その陳腐な仕上がりにため息が出てしまいます。

人間の「枯れ方」も色々あると思います。美しく枯れるコトだって可能だと、個人的には信じています♪
ジャイ |  2011.04.06(水) 10:01 | URL |  【編集】

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