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2011.06.27 (Mon)

千葉保 食からみえる「現代」の授業

食からみえる「現代」の授業 (「ひと」BOOKS)食からみえる「現代」の授業 (「ひと」BOOKS)
(2011/03/21)
千葉 保

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「きょうは、授業のためにコンビニ弁当を買ってきました」。いったい何がはじまるのか、子どもたちは興味津々。コンビニ弁当から「フード・マイレージ」が、マグロから「環境問題」が、マクドナルドから「グローバリゼーション」が……。だれにとっても身近な「食」から、驚くような世界とのつながりがみえてくる。その事実を知ったとき、子どもたちは現代社会の問題の当事者になる。

授業をたのしくする「ひと」BOOKS・シリーズ。第1弾は、斬新なオリジナル授業で高い評価を得る千葉保の「現代」の授業。小学校から高校まで、広くアレンジできる選りすぐりの授業記録6本にくわえ、オリジナルな授業づくりのためのさまざまな方法や、授業を設計するための発想法も紹介。 (内容紹介より)

このジャンルの本、見つけたらとりあえず読むようになってしまいました。やはり、赤子が産まれたことが意識改革のきっかけになったんだと思います。
食に関する知識は多いほど良いと思います。そこで活用すべきデータを取捨選択し(すべて取り入れたら食べるものがなくなってしまいますから…)、なるべく安全で安心できる「食」を家族に提供していきたいなと思います。まあ、私は大の甘党でチョコレートが大好きで、そんなんで食の安全なんて論じても全く説得力が無いのですけど。
それにしても、「食」に関し、自分がこれまで知らなかった事実の多いこと。
特に、今回の本はすごかった。私、読んでいて何度か涙を飲みこみました。下手な小説より心を動かされると思います。また、やさしい書き方をしているので小学校高学年あたりのお子様でも読める本だと思います。親子で読んだあと、食について話し合うなんてのもいいですね。

食に限らずどんなことでも、何かを手に入れるときには、別の何かを手放しているものです。
少し言い換えると、何かを選んだときには、何かの副作用が生まれているものです。
車の中にテレビを取り付けて、長距離ドライブが退屈しなくなったけれど、親子の会話は減ってしまった。
料理に粉末だしを使うようになって、味付けが簡単になったけど、その家独自の味が失われてしまった。
考えれば色々出てくるでしょう。

コンビニ弁当の食材の中には、外国から輸入しているものが結構多いということを知りました。
理由は当然、材料が安く手に入るからということなんですけど、ここで問題になってくることがあります。
一つは「フード・マイレージ」の問題です。遠い国から材料を輸送する際には、当然ですが飛行機等から二酸化炭素や排気ガスが排出されます。フード・マイレージ。最近の日本でも話題になっている言葉ですね。
それからもう一つ「ポストハーベスト」の問題があります。野菜が腐らないように、収穫してからかける農薬のことです。生鮮食品を遠い国から運んでこれるのには、こんなカラクリがあるからこそ。
まあ、この程度の知識なら「知ってるよ!」と言われるかもしれません。

他には、マクドナルドのハンバーガーについても論じられています。
ハンバーガー1個が、9㎡の熱帯雨林を消滅させていると言われているのをご存知でしょうか。
安いハンバーガーを提供するためには安い牛肉が必要になってくるわけで、中南米の熱帯雨林が次々と肉用牛の牧草地に変わっていっているのです。
そこから、この本では更にマクドナルドの戦略に踏み込んでいきます。

マクドナルドの展開する戦略の光と影。ここで全てまとめると長くなるので割愛しますが、個人的に恐怖を感じたのが「12歳味覚論」という言葉についてでした。人間は、小さいときに作られた味覚に一生を支配されるのだそうです。小さいときに連れてこられたマクドナルドで「美味しい」と感じた消費者は、大人になってもマックに通い続けます。自分の子や孫を連れて。
だから、マックではハッピーセットを始めとした子供向けのサービスが充実しているのです。
お客がリピーターになり、ハンバーガーを食べ過ぎて肥満や肝臓障害を起こしたとしても、そこはマックには関係ないわけです。そう考えると怖いなあ。
子供が12歳になるまで、食生活には気を抜かないほうが良さそうです。
(ちなみに、マクドナルドを略して私は「マック」と呼ぶのですが、関西圏の方は「マクド」と略すんですよね)

物事には善と悪の両方の面が存在するんだと先ほど述べましたが、この本によると、現在「マクドナルド化する社会」が問題視されているのだそうです。安価で満足できるメニュー、いつでもどこでも同じメニューが食べられる安心感など大きな利便をもたらしたマックですが、代わりに合理化を追求し人間性を喪失させたと言われています。人件費を抑制するための「セルフサービス」は、人と人のふれ合いを無くしました。そしてマックの店舗の椅子はわざと座り心地を悪くし、客の回転率を上げるよう工夫されているとのことです。マニュアルによって人間の行動までも制御してしまうのです。

…決してマックが悪いということが言いたいのではありません。
自分は、あまりにも知らなすぎました。この本を読むと、いろいろと思い直すことがあると思います。


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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

07:40  |  小説以外(実用)  |  コメント(4)

Comment

熱帯雨林…

9㎡の熱帯雨林があの薄っぺらいハンバーガーパテ(っていうのかなぁ?)たった1個のために失われているんですね。。。
そこが牛に踏み固められて草も生えなくなって砂漠化するんですよね~
あぁ~人間の欲望って・・・

娘の学校給食でもよくハンバーガー出ます。娘は給食をお願いせずにマイランチ持参なので別にいいのですが…
保護者が気をつけてファストフードを避けても、学校が味覚を支配してるんですよねぇ。。。
読書系女子 |  2011.06.27(月) 12:46 | URL |  【編集】

Re: 読書系女子さん

声高々に「省エネ」や「エコ」を提唱し、スーパークールビズで地球にいいことしてると錯覚しているサラリーマンも、昼ごはんにマックのハンバーガーを食べてしまっては意味なしです。
9㎡って恐ろしい数字ですよね。ハンバーガーを一個食べただけで、我が家のリビングの大部分が吹き飛ぶということになります!!(社宅、狭くて~)

自分の娘に給食を食べさせるのが、今から何となく怖いです。「学校が味覚を支配する」…ぞっとしますね。
TPPが締結されれば、材料の国籍(?)も分からなくなるんでしょうし。
読書系女子さんの娘さんは幸せですね。
母親が「食」についての知識を持ち合わせていて、しっかり守られてる。

にしても、TPPでも米は打撃を受けないという意見がありますけど、そんな都合よくいくのかなー。
ジャイ |  2011.06.27(月) 19:00 | URL |  【編集】

No title

マクド(神戸に住んでいたもので)の話怖いですね…

ハッピーセット目的で、小さい子がマクドにいるのをよく見ます。
CMとかでもあきらかに12歳未満の子が出演して、購買を促しているし。

昔、海外のドキュメンタリー映画「スーパーサイズミー」というのがありました。マクドの健康面の実態に迫った映画でしたが、そのことを思い出したら尚更怖くなりました。
図書館男子 |  2011.06.27(月) 20:55 | URL |  【編集】

Re: 図書館男子さん

図書館男子さんは「マクド」派でしたか。マクド圏の方からしてみたら、「マック」という単語を聞いたら、連想するのはPCなのでしょうね。

確か、この本では「スーパーサイズミー」の映画の話にも少しだけ触れていたはずです。
確信が持てないのは、もう図書館に本を返してしまったから。忘れっぽくてごめんなさい。
一日マクドナルドのハンバーガーだけ食べるというのも恐ろしい行為です。摂取カロリーがものすごいことに… おそらく、私がきのとやスイーツフェスタに毎日通うようなものです。

過去に、アメリカでは、マクドナルドを食べ続けたせいで肥満になったとして消費者が訴訟を起こしたことがあります。因果関係不明ということで負けたんですけど。でも、突き放すようだけど、食ったのは自己責任。消費者も食についての知識を持つことが大事だし、責務だと思います。
ジャイ |  2011.06.28(火) 11:05 | URL |  【編集】

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