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2010.12.01 (Wed)

青木淳悟 このあいだ東京でね

図書館プロジェクト3人目の作家さんです。

このあいだ東京でねこのあいだ東京でね
(2009/02)
青木 淳悟

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マンションの募集広告、江戸時代の旧町名、道路標識と交通法規、猫たちの生態、そして大手検索サイトの「ストリートビュー」機能まで。都市にまつわる無数のことばの積み重ねから、懐かしく驚きに満ちた街の姿が立ちのぼる。青木ワールドを堪能できる色とりどりの作品集、全8篇。(BOOKSより)


青木淳悟さんの本はこれ1冊しか無かったので、他のが読めないのが余計に残念です。
何というか、新しい書き方の小説なんだろうなと思います。柴崎友香さんにも似た感想を持ったけど、
二人とも斬新な書き方をしている。
でも、先に申しておきますが、この小説はちょっと読んでいてつらかった。
ジャイは読んでいて、途中で2回寝ました。
私には合わなかったです。だからこそ他の小説も読んでみたいと思ったんだけど、田舎図書館には
この本しか無くてね~。

感情を排除したような書き方です。この小説だけに言えることなのかもしれないけれどね。
タイトルになっている「このあいだ東京でね」という短編は、東京都内に住宅を買いたい人間が、
東京の町並みを見つめ、住宅を取り巻く諸制度、モデルルームの旅、住宅ローンの組み方・・・
などを解説・体験しているオハナシであります。
それも、家を買うための手順を筋道立てて解説、ではなく、アッチコッチいろーんなところに脱線して
話は展開されていきます。

多分作者はいろんなことを調べたんであろう。文章の構成力は随一だと思います。
こんなまとめが出来る人なのに、もったいないなあ。
参考書をそのままコピペしているような内容です。
住宅を購入する予定がある人にとっては必要な知識がてんこ盛りです。
でも、本当に住宅を買う人は、この小説なんて読まずに専用の資料を用意し学習するんでしょうけど。

ただし、「この作者のすごいところってもしかしてココか!?」と感じる部分はあって、間違って
いたら大変申し訳ないんですが、読んでいると「知らないうちに流されている」のです。
脈略の無い文章を集めて読ませて、最終的にはここに誘導されたのかな?
作者が言いたかったホントのことって、これかな?という、ボヤッとしたものを感じるのです。
でも、一冊しか読んでないし、正解ではないかもしれませんので、
ここはジャイの独り言ということでおねがいします。

都心に住んでいる方は、より楽しく読めるでしょう。
そのへんの地名がたくさん出てくるので、想像力がより働くと思いますよ。

テーマ : 最近読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌

09:30  |  青木淳悟  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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